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2021/11/12 ライフプラン
高齢者世帯は実際にどれくらいお金を貯めているの?
「老後2000万円問題」ともいわれる、老後に2000万円が必要説。
それぞれの生活や公的年金額によって、一概にいくら必要などいい切れません。
しかし、老後の生活を考えるときに、心配の多くはお金についてでしょう。
では、高齢者世帯は実際にどれくらいお金を貯めているのでしょうか?
◆高齢者の平均貯金額は1786万円、貯蓄ゼロは2割弱
金融広報中央委員会が調査した「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査][単身世帯調査](2020年)」のデータからみてみましょう。
こちらの表は2人以上世帯で世帯主の年齢が70歳以上の金融資産保有状況を年収別に調査したものです。
ここでいう金融資産は、運用のためまたは将来に備えて蓄えている部分で、
現金や預貯金で日常的な出し入れ・引落しに備えている部分は除いたものです。
全体では金融資産非保有が18.6%。なんと、2割弱は貯蓄ゼロということ。
また、平均は1786万円、中央値(※)は1000万円でした。
※中央値:金額順に並べた時の真ん中になる値
◆収入なし世帯:平均貯蓄1198万円、中央値860万円
年間収入別にみてみると、収入なし世帯のうち11.1%が貯蓄ゼロ。
周りからの支援を受けて生活しているのでしょうが、なんとも心もとない状態です。
とはいっても、平均は1198万円ですが、中央値が860万円と、他の収入あり世帯と変わらない金額。
現役時代にしっかりと貯めてきている様子がわかります。
70歳以上世帯で一番世帯数が多いのが年間収入300万~500万円、次いで300万円未満となります。
このゾーンも、金融資産非保有は2割弱から3割弱。貯蓄を切り崩しながら生活している世帯が多いことでしょう。
資産の目減りを防ぐためにも、少しでも働いて収入を得ることが大切なことかもしれません。
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